プロキシランチャー

ご利用のしおり

ダイアモンドアプリコット電話研究所・山崎はるか
info@nda.co.jp
http://www.nda.co.jp/

 


はじめに

プロキシランチャーをダウンロードいただき、ありがとうございます。

...ううむ、ソフトをタダでくれてやって、なんで お礼を言わなきゃならんのか、よぉわからんけどな。

というわけで、下にバナーやリンクを張っておく。
ソフトを使って「こりゃいいや!」と喜んだ人は、この広告を1分間・凝視して 拝み倒していただきたい。

 

■ダイアモンドアプリコット電話研究所
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VBで作る「山崎はるかの構築論」連載しています。
2001年9月8日発売のVol.6 では、「Q2自動ダイヤルを作ってみよう」です。

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私の作ったソフトは、他にも いっぱいあります。
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「とりあえずシリーズ開発室」で作られるアプリケーションは、私の直系・内弟子が設計開発を担当しています。
もちろん私も監修しています。

ベクターでは はやくもランクイン。ラインナップも増えてきました。
ぜひ ごらんください。

 

さて、それでは 解説に入りましょうか。

 

なんでこんなの作ったの? -その開発に至るまでの背景-

1997年の暮れ、例によって、UGTOPの石川英治氏から 私の研究室に電話が入ったんだな。

「ねぇ、はるかさん。多段串って知ってる?」

なんでも プロキシのひとつ・delegate は、複数のプロキシを組み合わせて使えるそうな。
多段にすると、あぶなっかしい掲示板への書きこみでも、なかなかに匿名性を発揮できるらしい。
これはネットストーキング対策にもなる。

また、最近のプロキシ・CGI串・Perl串には「方言プロキシ」も増えており、なかなかに なごませてもらえるものが増えているが、これを いちいち設定したり・外したりするのもややこしい。

「そこでねぇ、はるかさん。『なりきりブラウザ』みたいなカンジで プロキシを多段で組めるツール作れないかな?」
ふむ。おもしろいな、そりゃ。
「じゃあ、石川先生。ブラウザはIEとネスケがそのまま使えたほうがいいね。名前はプロキシランチャーってとこで、どう?」

「あ、それいいねー。それでいってください。」

かくして、2分で決まった企画である。
制作日数も2日。

プロキシランチャーは 公開以来、ダウンロード数・のべ50万本を突破した。

今回リリースした ver1.1.9 は、従来のものに較べて次の点が変更された。

【1.1.9】 2001/09/06 -- マイナーバージョンアップ

【1.1.8】 2000/11/07 -- バグフィクス

【1.1.7】 2000/08/24 -- Windows2000完全対応・操作性向上とバグフィクス

【1.1.6】 2000/07/18 -- Windows2000対応・バグフィクスとランタイム変更・(2000年主力バージョン)

【1.1.5】 2000/03/10 -- バグフィクスとランタイム変更・多段データ修正

【1.1.4】 99/08/06 -- バグフィクスとマニュアルの改訂

【1.1.3】 99/07/29 -- ユーザーインターフェース部分の仕上げ

【1.1.2】 99/07/19 -- 99年主力バージョン (ProxyLauncher - 99)

【1.1.1】 99/07/09 -- リリーステストリビジョン

 

なお例によって、USER_AGENT は IE4・IE5には対応していない。と思う。
というか、私が変え方を知らない。誰か 変更するためのレジストリエントリとか知っていたらおしえてくれ(笑)

いまのところは『なりきりブラウザ』のバージョンアップとして、ローカルプロキシを構築する事を考えているが...なんか、もっとラクな方法があるんじゃなかろうか。

なお、既存のローカルプロキシには 次のようなものがある。
ASTEL-KUN's WEBPAGE http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/6073/


普通に起動する -ただのランチャーなんだけどさ-

インストールして、起動すれば 次の画面が立ち上がるであろう。

従来の画面からは、メニューバーの追加とOS表示方法が変化したぐらいである。

ブラウザに設定されているプロキシを変更する場合は、


このように、Internal の Enableにチェックをいれて、プロキシ名を書きこめばよい。
この状態で Enable のチェックを入れなおしたりなど、なんらかの動作を行えば、そのまま Windowsのレジストリに記録される。

自分のプロバイダに複数のプロキシが存在する場合は、List EDIT スイッチでリストを編集しておき、実際の利用にあたっては プロキシ入力覧右端の リストボックス・スイッチを利用すればよい。

なお、プロキシリストには 国内外を含む あらゆるプロキシリストが含まれているが、これはけっして
「これらを使いなさいよ」
と言っているのではなく、これらのIP・ISPに属しているメンバーの入力の手間を省くためのものにすぎない。
またデフォルトのリストの多くは、外部から使えないように設定されている。

外部に利用が開放されている プロキシは、検索エンジンで「串リスト」とか「多段串」でさがせば、容易にでてくるであろう。
なお 外部に利用が開放されていないにもかかわらず、なぜか第三者に利用できるプロキシを使うことが、リソースの盗用云々という論議があるらしいが、かなり不毛な言い争いのような気がするので 私はコメントしない。

 

打ち出し方 -クリック一発-

以上のようなカンタンな設定を終了したら、あとは使うだけである。
プロキシランチャーを使って、プロキシ経由でブラウザを打ち出す方法は、いくつもあるから、ユーザーは使いやすい方法を自由に選んでくれ。

【1】「お気に入り」やショートカットから打ち出す
ブラウザの「お気に入り」や「ブックマーク」、あるいはインターネットショートカット上で「右クリック」するとメニューリストが表示される。

ここで、ProxyLauncherをクリックすれば、ブラウザにプロキシランチャーが召喚され(姿は見せない)、ブラウザに代わって そのページを打ち出してくれる。

ウェブサーフ中に、
「ちょっとここだけは、多段プロキシを通したい」
なんてときに便利だろう。

もちろん、プロキシ設定は あらかじめプロキシランチャーに設定したものが使われる。
射出設定が済んでいれば、プロキシランチャーを起動しておく必要はない。
インターナルでも、多段でも 設定して閉じたときの状態で、ブラウザが射出される。

ちなみに、デスクトップ上で複数のインターネットショートカットを「囲み指定」し、同じく右クリックでProxyLauncherをクリックすれば、指定したショートカットのすべてを 次々と射出する。
あらかじめ特定のページを、まとめて開きたいときには便利だな。

なおこれを「ブラウザ ジャンクション システム」と呼ぶ。(いま命名)
プラグインと少し異なるのは ブラウザに呼ばれて出てくるのではなく、ブラウザがOSに召喚を依頼し、OSからの依頼を受けて、プロキシランチャーのシステムが起動するからだ...と言っても、ユーザーにそんなこたぁ関係ないやな。

なお、このメニュー項目を消したい場合は、別の項目で解説するので参照してほしい。

【2】ドラッグアンドドロップで打ち出す

プロキシランチャー ver1.1.2 から、インターネットショートカットのドラッグ&ドロップに対応している。
「インターネットショートカット」というのは、Webページを開いて「ショートカットの作成」を行うか、

ブラウザのURLのアタマにあるアイコンを、ドラッグ&ドロップで デスクトップなどに移動させたりなどで生成される特殊なショートカットのことだ。
IE4あたりから、この機能がついているらしい。

↑こんなヤツだな。

これで生成されたショートカットを、プロキシランチャーの本体やショートカットはもちろんエンブレムにドラッグ&ドロップすると...ややこしいこと抜きに、一発で開いてくれる。
なお、
URL入力欄 ドロップされるだけで、自動射出はしないようにしてある。

このドラッグ&ドロップ機能は、私がプロキシランチャーを使っていて
「くっそー!URLを手入力するのがめんどくせー!」
とブチ切れたことで装備された。

もちろん 複数のショートカットを同時選択して、一度にドロップしても、順次・バンバン開いてくれる。
複数のチャットや掲示板によく行く人には、便利な機能だ。
(ドロップするショートカットは、フォルダにまとめてもよいだろうし、IE5以降なら「お気に入り」からそのままひっぱってショートカットを生成してもよい)

一応、リリーステストで 20個まで同時に開くところまでやったが...実際、どのあたりまでやるとタイムアウトするかはケースバイケースだから、まあ、ほどほどに。


【3】プロキシランチャーから打ち出す

単発で「ここぞ!」というときに、正確にプロキシを経由してページを開きたい場合がある。
そんなときには プロキシランチャー から、直接・打ち出せばよい。

確認くんスイッチなどを併用しながら、好みのプロキシ設定で、射出してくれ。

【4】フェイバリット(お気に入り)フォームから打ち出す

プロキシランチャーは IEの「お気に入り」を標準でインポートしている。
このフォームを開いて、ラベルのシングルクリックで データストア、ダブルクリックなら そのまま射出される。

 

多段串の使い方 -プロキシランチャーの真骨頂-

最近は、フリーの「URL追記型Webプロキシ」や、自作CGIで構築した「CGIプロキシ」が増えてきた。
俗に、「Web串」とか「CGI串」とか「Perl串」とか呼ばれているヤツだな。

プロキシランチャーは ver1.1.2 から、これらの「Webプロキシ」「Perlプロキシ」を多段にして打ち出せるようになった。

Web串系やCGI串系のほとんどは、インターナル(ブラウザのデフォルトプロキシ)を設定したまま打ち出せる。
多段(Multi)のデフォルトリストには フリーで利用ができる Anonymizer.com (http://anon.free.anonymizer.com/)が入っているのでためしに射出してみてほしい。

なお、Web串・CGI串など「URL追記型Webプロキシ」を 多段設定に組みこむ場合は、「http://〜」からはじまる「フルパス」で、多段欄に入力する。

ちなみに CGI串に関しては、Perlを許可したホームページを持っている人なら、自分で置くこともできる。
(参考)
CGIProxy ※英文
白夜書房・ハッカージャパン vol2付録・ 橋本和明先生作「簡単プロクシ※ちゃんと本も買おうね


多段プロキシには もうひとつある。
delegate や一部のSquid など、多段設定が可能なプロキシが公開されているなら、それを媒介して、複数のプロキシサーバを組み合わせる事ができる。
これを多段で使ってしまうというものだ。多段プロキシの元祖ともいえる手法である。

正規プロキシを多段で利用する場合は、インターナルを無効にしておかなければならないなど、ちょっとした「きまりごと」やクセがある。

多段のコツとして

  1. デフォルト(Inter)のプロキシはクリアしておく
  2. 組み合わせによって、意図しない情報が露呈する場合があるので。「確認くんスイッチ」などで、漏れ情報をチェックすることをこころがける
  3. みつけた多段可能プロキシは正当な理由がない限り、なるべく他人には言わないようにする

正規プロキシサーバーを、プロキシランチャーの多段設定に組みこむ場合は、「ドメイン:ポート番号」で入力する。
これはインターナルの入力方法と同じであり、また、多段側で使える正規プロキシはインターナルで使用する事ができるため、入力方法が統一されているのだ。

各自研究して、自由に使ってくれたまえ。

 

 

確認くんスイッチの使い方 -自分の状態をチェック-

自分の使っているプロキシ・あるいはその組み合わせが いったいどれだけ意図しない情報を露呈しているか...その性能をチェックするのが確認くんスイッチである。

これを押すと、現在の設定で どのような情報を バラまいているか、確認する事ができる。
確認くん は UGTOPのオフィシャルサービスだ。

 


プロキシランチャー 上級テクニック

これから述べる事は、初心者は注意して実行してほしい。
プロキシランチャーを使いこんだ人でないと、アタマがこんがらがる可能性がある。
ソフトは逃げたりしないから、あせらずに 自分ができる・責任がとれる範囲でチャレンジしてくれたまえ。

プロキシランチャーファイルの活用 -慣れると便利-

プロキシランチャーver1.1.3から、プロキシランチャーファイル(*.prx)が使えるようになった。
これは「現在のプロキシ設定をファイルに保存」したり、そのURLとプロキシの組み合わせをショートカットのように保存する機能である。

の部分をダブルクリックすると、保存メニューが表示される。
これで、ファイル名を指定して、保存すれば その状態がファイルに保存されるのだ。

ちょっと気をつけてほしいのは、
・URL→URLとプロキシの組み合わせを保存する
・ProxyList→プロキシの組み合わせのみを保存する
という違いがある。

これは どういうことかといえば...

のダブルクリックで保存したプロキシランチャーファイル(*.prx)は、そのファイル(ショートカットを含む)のダブルクリックで、いきなり、そのURLを射出する。
しかも!
これで保存したファイルは、ブラウザの「お気に入り」に そのまま入れる事が可能。
(ファイルをつかんで、「お気に入り」にドラッグ&ドロップすればよい)

つまり、「URL&プロキシセッティング」を 憶えこませたファイルであり、さらに ショートカットでもあるのだ。

これによって、いちいちサイトやホームページによって、プロキシの設定を変えなくてすむのである。


一方、プロキシセッティングのみを保存した「プロキシランチャーファイル」は、射出をしない。
ダブルクリックで、ただ起動するのみであり、プロキシリストだけが反映される。

かように、ひとつのファイルで、ニ種類の異なった動きをする。

この仕様は、使いこめば 使いこむほど便利な機能である。
だが なれないうちは...
「URL」で保存するのは、ブラウザに入れる プロキシ込みのショートカットを作るとき。
「ProxyList」で保存するのは、プロキシセッティングを保存するとき...と憶えればよい。

かならず役に立つときがくる。

(ひとくちメモ)
プロキシランチャーファイルを使って自動射出すると、その設定がプロキシランチャーに残る。
その直後に 普通のインターネットショートカットを「右クリック」で、プロキシランチャーから射出した場合、先ほどの射出で残った設定で射出される。これは注意が必要だ。
対処法として、プロキシを設定していない「クリーンなリスト」を保存しておき、デスクトップなどに置いておくとよい。
必要なときに、そのファイルをダブルクリックすれば クリーンされるようにしておくのだ。

 

プロキシランチャーファイルの裏技 -奥が深いかも-

さて、上記の「プロキシランチャーファイル」。
拡張子は *.prx だが、これを、*.url にするだけで、普通のインターネットショートカットとして使えるようになる。
つまり プロキシランチャーを使うのをやめたときでも、拡張子を変更するだけで、そのままブラウザで使えるようになる。
(もちろんプロキシ設定は ブラウザに無視されるけどね)

右クリックで「クィックビューワ」を使って中身を見れば、そのあたりがよくわかるだろう。

...そして これにはもうひとつ。
たとえ、*.url に変更しても 内部のプロキシ設定は生きている。
プロキシランチャーは、拡張子が *.url であっても、それがプロキシランチャーによって保存されたものであれば、きっちり「プロキシ設定」を読みこんでくれる。

これをさらに詳しく説明すると...ワケがわかんなくなるから、いずれ これが役に立つとき、説明させてもらうことにする。
...パワーユーザーは うほうほ 言いながら 、説明される前に使っちゃうかもしれないけど。

 

■注意!プロキシランチャーファイルを一括で「開く」場合

プロキシランチャーファイルを「複数選択」して、開く・あるいはドラッグアンドドロップすると、システムやブラウザの状態によって インターナル設定のプロキシが ブラウザにうまく反映されない場合がある。
これは 非常に特殊な状況においてのみ発生する問題である。

ひとつを選んで開いた場合は、この問題は発生しない。
また、ブラウザの「お気に入り」から射出した場合も、この問題は発生しない。
そして 問題が発生した場合でも、「インターナル」においてのみ問題が生じるのであって、多段設定には問題がない。
「右クリックでインターネットショートカットを開く」場合も、この問題は生じない。

あくまで、*.prx ファイルを複数選択して 一瞬で開いた場合においてのみ、ブラウザの起動タイミングの誤差で インターナルが反映されない場合があるのだ。

これは、ブラウザの設計上の問題によるものであり、たとえばネスケでは ちゃんと反映されるというレポートもある。

この問題を詳しく解説しよう。

*.prxで まとめてページを開いた場合。
しかも、そのページを ブラウザが読みこんでいる最中に、別のブラウザウインドウがプロキシランチャーによって開かれたとき。
その2枚目のウインドウは、プロキシランチャーがインターナルプロキシを変更して起動されているわけである。
そのとき、1枚目のウインドウが まだ読みこまれている最中だったりすると、たとえば画像ファイルなどが「変更後のインターナルプロキシ」によって読まれてしまうことになるのだ。

普通は インターナルプロキシは固定し、多段部分を変更するのがプロキシランチャーの標準的用法である。
だが、インターナルレベルで 多数の*.prxファイルを作って、一斉に起動させた時に この問題が発生する。

プロキシランチャーを「IE(ActiveX)専用」で作れば この問題は回避できるのだが、私の設計思想上「あらゆるブラウザで 広く・自由に使えること」を優先し、この問題を「仕様」として取り扱うことにした。

仕様である以上、対策はある。
「インターナル設定が異なる*.prxファイルは ブラウザの お気に入りから開く」。
これがもっとも安全だ。

それがイヤなら、
「*.prx を ひとつずつクリックして開く」。

というか、そうでなくても インターナルが異なる *.prx を、一度に多数開くなんてことは あまりないと思うけどね。

 


スキャナーの使い方 -プロキシ所在IPの急変をチェック-

プロキシランチャー ver1.1.1 から、簡易シングルスキャナーが搭載された。

ポートスキャナーと少し異なり(やってることは同じだけど)、ひとつのWindowsソケットを開いて、指定ポートのコネクション状態を検出する。
ここまでは普通のポートスキャナと同じだが...普通のポートスキャナは SYN を発した後、相手サーバからACK を受け取ったら あとはほったらかしである。
だが、プロキシランチャーに装備されているスキャナーは お上品にも、クローズ処理を行い、自分も相手に対しても コネクションを開放する。
(あんまり大声では言えないが 普通のポートスキャナで、増分を0にできるものがあったら、それはSyn-Flood攻撃になってしまう可能性がある。だとすれば立派なクラックツールになりうる)

このような動作をするのは、理由がある。
プロキシの検出にあたって、しっかりコネクションした後、しっかり開放されるかどうかが、「あるんだけど使えないプロキシ」と「使えるプロキシ」の違いだったりすることが多いからだ。
(絶対というわけじゃないけどね)

だから普通のポートスキャナと比較して、速度は遅いが、検出精度は若干高くなっている。

このスキャナの特筆すべきところは、クラスA・クラスBの横断走査ができるところだ。
C/C++だと 数値演算上、この処理は カンタンなようで じつは かなり難しいんだが...VBのような高級言語ならではの、浮動小数点計算だのべき数が使えるなどで 実現した。

たとえば、 増分を「1.0.0.0」とすれば、クラスAの走査ができるし、増分を8にすればサブアロケーション専門の走査を可能とする。

いずれにしても スキャナを使う前に、とりあえず そのあたり一帯の トレースルート をとっておき、その対象ネットワークまでの合計レスポンスタイム以上の値を、「タイムアウト」に入れておけばよいだろう。
私は 合計レスポンスタイム+500msを 目安にしている。

もちろん、ポート番号を25なんかにしてもいいんだろうけど...
そんなプロキシは存在しないと思うし、なにより「プロキシ移動確認用」に装備されたものだから、ヘンな使い方は しないほうがいいと思うよ。
ヘンなことには、ヘンなこと専用のツールを使ったほうがよい。


フェイバリット(お気に入り)フォームについて - IEのお気に入りが そのまま使える-

プロキシランチャー ver1.1.9 から、フェイバリットフォームが標準搭載されている。

 これは 各ラベルをクリックすると データが本体にストアされたり、あるいはダブルクリックなどで 直接 打ち出せたりできるものである。
 これで かなり操作が直感的になったと思う。

-

ただ、作者としては、普通に「お気に入り」を載っけるだけでは いまひとつ芸がないような気がしたので、「お気に入り」の生存検査(生死確認)ができるようにした。
 検査エンジンには、姉妹作「プロキシセンサー」で試作搭載した「Promarkエンジン」を、修正して使用している。専用設計したわけではないが、そこそこ使い物になっていると思う。
ただ、まだまだ絞れてないので 先々においては専用設計で高速化したいと思ってる。

 なお、忘れてはならないのは、「インターネット」が有機的な電気接続である以上、それは「生き物」のように変化するということだ。
今回 搭載した「生存検査」機能は、ターゲットサーバーに向かって「1度だけ」接続検査を行い、その1回で すべてを判定する。
ブラウザなどは、通常、複数のポートで・複数回チャレンジするものだが、本機能では「検査」が目的であるから、そこまで丁寧ではない。

生存検査の注意

生存検査の使用にあたっては次の点に注意いただきたい。

HTMLエクスポートについて

お気に入りを HTMLファイルにエクスポートする機能である。
この機能は、最近のブラウザなら、だいたい搭載されているもので、いまさらめずらしいものではない。

しかし、私の作った この機能の特異点は、「生存確認」の後にあらわれる。

すなわち、デッドリンクや注意リンクが発生した場合に、それを色分けで表示するのだが、使ってほしいのは、その行の末尾の「◎」「○」である。
 これは Googleの検索機能に 直リンクしているから、ぜひクリックしてみてくれ。
そうすれば、私が なぜ このような機能をつけたのか、すぐに わかっていただけるはずである。
やはり ソフトは、実戦で鍛えてなんぼ である。

《記号の意味》

...デッドリンク
...接続エラー
...移転検出(引越しの予感)

...表題(リンク名)で記録がないか検索してみる
○...URLで記録がないか 検索してみる

 


インストールの注意 -読んでおいてね-

■あたらしくインストールすると、多くの設定が初期化されてしまうのだ

プロキシランチャーは、そのインストール時に、URLリスト・プロキシリストをフラッシュ(新規上書き)する。
もし、自分でオリジナルのプロキシリストを作っていたとしたら、いったん別のフォルダにコピー・あるいはバックアップしてから、インストール作業をはじめてくれ。
各リストに対する上位互換はしっかりしているから、旧データをそのまま上書きして使う事ができる。
インストールフォルダは デフォルトだと、\Program Files\ProxyLan\ にある。

 

■右(逆)クリック時のメニューで表示される「ProxyLauncher」を消すには?

プロキシランチャーを コントロールパネル→アプリケーションの追加と削除 で、アンインストールしても、インターネットショートカットのメニューでは 「ProxyLauncher」の表示が そのまま残ってしまう。
これを防ぐのみならず、通常の使用時でも このメニューを消したい場合があるはずだ。

さて、おたちあい。
プロキシランチャーのメインウインドウ(フォーム)を右に「びよーん」と伸ばせば、次のような画面になる。

やり方がわかんない人は、迷わず 最大化しなはれ。

この『「インターネットショートカット」から打てる』のチェックは、デフォルトでオンになっている。
このチェックをはずせば、即座に「ProxyLauncher」の表示がメニューから消える。
なお、OSや環境によっては、再起動が必要な場合もあるかもしれん。

 

■Windows95 でプロキシランチャーを使うには?

上記で開いた各種設定の中に「Windows95ローカルモード」というのがある。
Windows95と98、およびWindowsのログイン設定によっては 内部レジストリ構成が一般と異なることがあり、インターナル(Inter)のプロキシ設定が反映されなかったり、有効にならなかったりすることがある。
その場合は Windows95ローカルモードをオンにして、プロキシランチャーを再起動してみよう。
ブラウザのデフォルトプロキシが これでチェンジできるようになれば、今後も このモードのままで使用したほうがよいだろう。
もちろんOSをバージョンアップしたり、ブラウザを変更した場合は、再度 チェックをしたほうがよい。

 

■アップデートモジュールを使ったバージョンアップ方法

アップデートモジュールと称して、暫定的な圧縮ファイルを配布することがある。
これは細かいバージョンアップや、まだ正規リリースを行うには信頼性が確かめられていない...などのときに行われる。

これは 実行ファイル群を、フォルダに まとめて圧縮したもので、正規リリース版が「インストール」された環境なら、その展開ファイルだけで動作させることもできる。
ただ、作者の立場から言わせてもらうと、正規のインストールフォルダに 上書きコピーしておくことを おすすめする。

インストールフォルダは デフォルトだと、\Program Files\ProxyLan\ にあるはずだから、そこに 配布されたフォルダの中味をすべてコピーすればよい。
それだけで、あなたのプロキシランチャーは 最新のものにバージョンアップされる。

 


■アンインストールの注意

1.1.7まで、『「インターネットショートカット」から打てる』のチェックをはずしても、インターネットショートカットを右クリックすると  「ProxyLauncher」の表示が残っているというバグがあった。(WindowsNT/2000等)

現在は このバグはフィクスされているので、アンインストールするときは、画面の右ワクを「びよーん」と伸ばして、このチェックをはずしてから、アンインストールを行っていただきたい。

 


おやくそく -どうしても書かなきゃいけないらしい-

  1. 許可なく再配布することは まかりなりましぇん。
    だって、正体不明の再配布には何が仕込まれてるかわかんないでしょ。そんなの落としちゃあぶないって。だから作者側から「再配布厳禁」を言っておかないと、ユーザーは サイトではなく「ソフト」や「作者」を信じるものだから 不用意にどこからでもダウンロードするようになり、ユーザーを危険に陥れてしまうことがあるのさ。
  2. だけどプロキシリストなどをオリジナルで作った場合、そのデータの配布は、ユーザーの責任において自由だ。PRXショートカットも同様であり、このソフトで作ったオリジナルのデータに関しては、売ろうが・配ろうが好きにしてよい。
  3. ただしソフト本体の改変・開示はしないでね
  4. そして、このソフトで何が起きても、そりゃユーザーの責任だ
  5. ダイアモンドアプリコットと山崎はるか は、このソフトウェアの使用によって生じたいかなる責任をも負わない。無責任だろうが、なんだろうが、そういうもんだ、世の中は。
  6. でもソフトにモザイク解除機能をつけると えらいことになるらしい
  7. このソフトにはモザイク解除機能はないけれど、万が一 文句があるなら 私は いかなる官憲であろうと、どんな司法の挑戦でも受ける。かかってきなさい!国家のチャレンジャー!
    国家はでかいが、おまえは この世にひとりだ。
  8. でも税務署職員だけはカンベンしてくれ。私にも天敵はいる。
  9. というわけで、末永く使ってね。

 

おしまいに -やっぱりありがとう-

プロキシランチャー の開発に協力していただいた、関係者各位 ならびにユーザーのみなさまに感謝する。

 

ProxyLauncher - 2000 Special Thanks

【プロキシランチャー公式バナー】
【プロキシランチャー公式バナー】(デザイン・石川英治)

(原案・エンプレム)石川英治
(実験用Perl串・サンプルPerl串)橋本和明
※白夜書房・ハッカージャパン vol2 掲載

↑「プロキシランチャーはオレたちがいたから人気が出たんだぜ!」と豪語してよい方達。感謝!

 

(99/07/09・山崎はるか)
99/07/16:追記
99/07/19:追記
99/07/29:追記
99/08/06:追記
2000/03/10:追記
2000/07/18:追記
2000/08/24:追記
2000/11/07:追記
2001/09/06:追記


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